
「あなたの好きなことは何ですか?」
そう聞かれて、すぐに答えられますか?
趣味もあるし、やっていて楽しいこともある。
でも、いざ聞かれると「これ!」と自信を持って言えるものがない。
じつは「自分の好きなことがわからない」問題は、今、多くの人が悩んでいるテーマなのだそうです。
そして私自身、最近になってようやく「もしかして、私もその一人だったかも」と気づいたばかりです。
好きなことがわからない人の心理とは?
どうして、好きなことがあるのに「わからない」と感じてしまうのでしょうか? その背景には、いくつかの心理的な特徴や思い込みがあるようです。

❶ 多すぎて絞れない=優先順位がつけられない
まず、多趣味な人ほど「これといって一つに決められない」と感じやすい傾向があります。あれも好き、これも好き。でも「一番は?」と問われると選べない。これは「好きなことがない」のではなく、「全部それなりに好き」であるがゆえの迷いです。
❷ 特別なこと=「好きなこと」だと思い込みがち
「好きなこと」と言うと、何か特別でキラキラしたもの、人生を変えるような情熱的なものを想像してしまいがちです。ところが本当の“好き”は、もっと日常の中にひっそりと存在しているもの。人に自慢できる趣味やスキルでなければいけない、という思い込みが、自分の“好き”に気づきにくくさせていることもあります。
❸「成果」や「収入」につながらないと意味がないと思ってしまう
現代は“好きなことを仕事にしよう”というメッセージがあふれています。素晴らしい考え方ですが、逆に「仕事にできない=大した“好き”じゃない」と思ってしまうケースも。でも、好きなことは必ずしもお金に換える必要はありません。心が軽くなること、時間を忘れて夢中になれることこそ、本当の“好き”なのです。
私の場合──じつは好きなことは、ずっと身近にあった!

私も以前は、「好きなことはいっぱいある」と思っていました。
映画も音楽も読書もカフェ巡りも、旅行も好き!
でも、「じゃあ一番は?」と聞かれると、急に黙ってしまう。
なんとなくどれも“そこそこ”好きで、特別強くこだわっている感じはしない。
そんな時、「昔からおとりよせ好きだよね」と友人に言われたのです。
なんとなく、”おとりよせ好き”というイメージが恥ずかしくて、「やだぁ、そんなことないから!」と全否定してしまったのですが…
よく考えてみると、たしかに私はやたらと “おとりよせ” をしている‼
新しい商品を見つけるとワクワクするし、おいしかったら人にも教えたくなる‼
あれ、やっぱりこれって「好き」ってことなのかもー!!!!!!
そう思った瞬間、今まで見えなかったものが一気にクリアになった気がしました
「好きなこと」は “当たり前の中”にある?

私が気づいたのは、「好きなことって、当たり前すぎて意外と気づかない!」ということです。
こんなことも、立派な“好きなこと”!
- 毎朝コーヒーをいれるのが楽しい
- 人におすすめを教えるのが得意
- 誰かの話を聞くのが苦じゃない
- ついネットで家具やインテリアを見てしまう
- 気に入ったものを人にプレゼントするのが好き
どれも “キラキラした特技” ではないけれど、そこにはちゃんとその人だけの “好き” が息づいています。
大げさな趣味じゃなくたっていいし、誰かと比べてすごくなくたっていいんです!
「自分にとって心地いい」「やっているとき自然と笑顔になる」
それこそが、本当の “好き” のサインなのかもしれません
自分の「好きなこと」に気づくためのヒント
では、どうすれば自分の本当に好きなことに気づけるのでしょうか? ここで私自身の経験から感じたヒントをいくつかご紹介させていただきます。

1.他人の視点を取り入れてみる
今回、私が気づくきっかけになったのは「昔からおとりよせ好きだよね」という友人の何気ない一言でした。
自分では当たり前すぎて意識していないことも、他人の目にはちゃんと “特徴” として映っていることがあります。
家族や友人に「私の好きなことって何かな?」なんて聞いてみるのも、いいヒントになるかもしれません。
2.「何に時間とお金を使っているか」を振り返る
スケジュール帳やスマホの購入履歴、クレジットカードの明細などを見ると、自分がどこに時間やお金をかけているかが見えてきます。
私の場合は、季節ごとにおとりよせをしていた履歴がずらっと並んでいました。
それを見たとき、「あ!やっぱり私は “おとりよせ好き” だわ!」と納得…。
3.「人にすすめたくなること」は何か
「ねえねえ、これ試してみて!」と誰かにすすめたくなるものって、じつはあなたが心から好きなものです。
私も、おとりよせしておいしかったものをすぐに誰かに教えたくなる。
それって、ただ食べるだけじゃなくて、「共有すること」自体も好きなんだと気づきました!
「好きなこと」は見つけるのではなく、思い出すもの

大人になると、いつの間にか “効率” や “正解” を求めるようになります。
その中で、自分の「好き」を見失ってしまうことがあるのかもしれません。
でもじつは、「好きなこと」はゼロから見つけるものではなくて、ずっとそばにあったものに気づき直すことなのかもしれません。
好きなことに気づくと、人生がちょっと豊かになる

自分の好きなことがわかると、日常が少し楽しくなります。
私も、「おとりよせが好き」と言葉にできるようになったことで、方向性も見えてきましたし、周りの人たちとのやりとりも楽しくなってきました
今、「自分の好きなことがわからない」とお悩みの方…!
大丈夫、それはまだ気づいていないだけ!
無理に探そうとするのではなく、むしろ、「当たり前だと思ってること」を見つめ直してみてください。
もしかしたら、あなたの“好き”も、すでにそこにあるのかもしれません