
わりと最近まで、私は2歳頃からの記憶があるのは普通のことだと思っていました。
兄も同じで、お互いに幼稚園に通う前の出来事も鮮明に覚えているのです。
入園してからの記憶は、今もまだ、当時のクラスメイト全員のフルネームを言えるほど、しっかりと残っています。
でもこれは、だからといって「頭がいいわけではない」とのこと。

ちょっとガッカリ…!
とはいえ、どうして幼少期の記憶がある人とない人がいるのでしょう?
今回は、その違いについて探ってみることにします!
幼少期の記憶がある人の特徴
小さい頃の記憶が鮮明に残っている人には、いくつかの傾向があると言われています。


❶ 感受性が豊か
感受性が強く、周囲の出来事に対する印象が深い人は、幼少期の記憶が残りやすいとされています。 楽しいことや悲しいことなど、感情が動かされた瞬間はとくに記憶に刻まれやすいのです。
❷ 五感が鋭い
匂い、音、色などに敏感な人は、当時の景色や感覚がしっかり残るようです。 とくに、視覚情報や音の印象が強い人は、風景や声などが記憶に焼き付いていることがあります。 私の場合は、とくに子供の頃に嗅いだ匂いで思い出がよみがえることが多い気が…。
❸ 家庭環境が安定していた
幼い頃に安心して過ごせる環境にあった人は、細かい出来事を記憶しやすい傾向があります。 穏やかな生活の中では、情報を整理しやすく、記憶がしっかりと残せるのかもしれません。
❹ 日記や写真の影響
幼い頃から日記を書いていたり、家族がよく写真を撮っていたりする人は、記憶が定着しやすくなるようです。 後から記憶を呼び起こすきっかけになるものがあると、出来事を思い出しやすいのかもしれません。
幼少期の記憶がない人の特徴
逆に、小さい頃の記憶がほとんどないという人にも、興味深い特徴があります。


❶ 頭の切り替えが早い
幼少期の記憶が薄い人は物事を論理的に整理するのが得意な傾向があると言われています。「終わったことは忘れて次!」という切り替えが得意な傾向があり、情報を効率よく上書きしている可能性が高いそうです。
❷ 理論的思考が得意
日々の情報を上書きしながら効率的に学習していくタイプが多いと考えられています。「頭の中のメモリ管理」が上手なのかもしれません。
❸ 辛い記憶をブロックしている場合も
心理学的に、辛い経験が多かった人は、その記憶を無意識に閉じ込めてしまうケースがあるとされています。 私自身も離婚問題でつらかった時期の記憶がとんでいるのですが、どうやら、つらい記憶を無意識にブロックしまっているらしいのです。 これは脳の防御反応なんだとか。
幼少期の記憶と知能の関係は?
幼少期の記憶があるかどうかは、頭の良さには直接的な関係はないとされています。
記憶力が良い人でも、過去の出来事があまり思い出せないことはありますし、逆に記憶が鮮明でも学習能力に影響があるとは限りません。
記憶の有無よりも、「どのように物事を整理しているか」のほうが、その人の特性を示しているのかもしれません。


幼少期の記憶を呼び戻す方法
もし自分の小さい頃の記憶を思い出したいなら、こんな方法も効果的です!


- ■ 家族や身近な人と話す
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昔から近くにいる人と「あのとき、こんなことあったでしょ?」と話すと、意外な記憶が蘇ることがあります。
- ■ アルバムを見る
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写真をきっかけに、関連するエピソードが思い出されることも多いですよね! 「あ、この服お気に入りだった!」「このお人形大好きだった!」などと記憶がよみがえることも。
- ■ 音楽や香りを試す
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特定の曲や香りが、記憶のスイッチになることがあります。 大好きだった曲を聴くと、当時の自分に戻ってしまう感覚を覚えたりしませんか?
過去を振り返ること


幼少期の記憶がある人とない人、それぞれに特徴があり、どちらが優れているということではありません。
記憶の有無は、その人の個性の一部です。
自分の幼少期の記憶をたどることで、新たな気づきや発見があるかもしれません。
思い出話で楽しむ時間も幸せなものです