日本では、血液型の話で盛り上がることってよくありますよね?
でも、じつはそれ、他の国ではあまり聞かれない文化なのです。
実際、血液型による性格診断は科学的根拠がないとされているというのに、長年日本でこの現象が続いているのはなぜなのでしょう?
今回は血液型を話題にする日本の文化について探ってみようと思います!
日本で血液型性格診断が人気な理由とは?
血液型性格診断が広まったのは、戦後に刊行された書籍がきっかけだと言われています。
とくに1970年代から1980年代にかけては、この文化が大ブームになり、テレビ番組や雑誌の特集、「血液型別の相性診断」などが注目を集めました。
日本人が血液型にこだわる理由として考えられること
■単純で覚えやすい
血液型はA型、B型、O型、AB型の4種類しかないので分類もラク。 「A型は几帳面」「B型は自由人」などと覚えやすく、会話のきっかけとして簡単に使われやすいのです。人と距離感を縮める場面でも、この話題が役に立ったりします。
■メディアの影響
1980年代頃は占いや心理テストが娯楽として浸透していた時代背景もあり、血液型診断も「自分の性格や運勢がわかる」という楽しさから広く受け入れられていました。
■エンタメ要素が強い
日本でも血液型性格診断を科学的なものとして信じている人は少ないのかもしれませんが、「ネタ」として楽しむ人は多いようです。 深く考えるというよりも、話題づくりや軽いジョークとして利用されています。
ブラッドタイプハラスメントの現実!
ここで私の個人的な体験談を聞いて下さい!
じつは私・・・B型です。
B型と答えた後、「えー?!意外!!!」とよく言われます。
残念ながら、世間の人はB型に良いイメージを持っていない人が多い気が・・・。
なので、親しい人にも何かあると「あーやっぱりそういうとこがB型なんだ!」なんていじられたりするのです。
いつも笑って流していますが、しつこく言われるとちょっと傷つくこともあります。
こういった ブラッドタイプ・ハラスメント(血液型ハラスメント)は意外と根深い問題です。
血液型で性格を決めつけることは、ストレスや人間関係のトラブルを生むことだって考えられるのです!
人の血液型によって性格や能力を判断したり、それを根拠に差別や不当な扱いをすることを指します。日本では血液型占いが広く親しまれており、A型は几帳面、B型はマイペース、O型は大らか、AB型は個性的などのイメージがあるため、日常的に話題になることも多いですが、これが行き過ぎるとハラスメントになる場合があります。
採用や人事での差別
血液型を理由に採用しなかったり、特定のポジションに就かせないなどのケース。
学校や職場でのいじめや偏見
「B型だから自己中心的」「AB型だから変わり者」など、血液型を理由に仲間外れにする。
冗談の域を超えた侮辱や批判
例えば、何かミスをしたときに「それはA型だからだよ」と決めつけたりすること。
血液型診断の「真実」
科学的な研究では、血液型と性格の関連性はほとんど認められていません。
2004年に発表された統計研究でも、血液型と性格特性との間に有意な相関は見られませんでした。
それでも信じる人がいるのは、バーナム効果(誰にでも当てはまる曖昧な表現を自分に特有のものだと感じる心理現象)が関係しているとされています。
血液型と性格が話題になるのは、日本と、台湾や韓国など一部の国に限られています。(ただし、台湾や韓国に関しては日本からの影響があるとのこと。)
基本的に、海外では血液型を聞かれる機会すら少ないですし、「なんでそんなことを聞くの?」と不思議がられてしまうことも多いようです。
血液型診断のある日本だからこそ
たしかに血液型の話題は、会話を盛り上げたり、距離を縮めるのには便利です。
でも、いじりすぎたり、偏見で人を判断したりするのは要注意です。
私たち一人ひとりの性格や価値観は、血液型では語り尽くせないほど複雑なのですから。
血液型トークを楽しむのはヨシとしても、相手を思いやる気持ちは忘れないようにしましょう
さて、あなたは自分の血液型、どう感じていらっしゃるでしょうか???