来年の手帳が店頭にならぶようになると、「あれ?もうそんな時期?」とビックリするのですが、大人になると1年が本当にあっという間! 今回は、私たちが一度は考えたことがある「なぜ歳をとると時の流れが早く感じるの?」という疑問について、探ってみたいと思います!
時の流れが早く感じる心理
ジャネーの法則
「年齢が上がるにつれて時間が早く過ぎるように感じる」という理論は、19世紀のフランスの哲学者ポール・ジャネーさんが提唱したものです。
ジャネーの法則によれば、時間の感覚はその人が生きてきた年数と比例して変わるといいます。
たとえば、10歳の子どもにとっての1年は、その子の人生の10分の1ですが、50歳の人にとっての1年は50分の1にすぎません。
つまり、年齢が上がると、その1年が自分のこれまでの人生に対して相対的に短くなるため、同じ365日でも短く感じるんですね。
なんだか「なるほど~!」って感じませんか?
子ども時代 と 大人時代
ちょっと子どもの頃を思い出してみてください。
夏休みが永遠に続くように感じたり、クリスマスまでのカウントダウンが無限に長く思えたりしませんでしたか?
あの頃は、1日1日が大きな冒険でした。
新しいことをたくさん学び、体験し、感動していたので、時間がたっぷりあるように感じられたのです。
一方、大人になると、日常はルーティーンに包まれ、驚きや新鮮さが薄れてきます。
朝起きて、仕事をして、家に帰って、同じようなことを繰り返すうちに、「あれ?もう一週間経った??」という感覚が増えていってしまうのです。
“ルーティーン“とは、毎日決まったパターンで繰り返される作業や習慣のことを指します。たとえば、朝起きてから顔を洗って歯を磨き、朝食をとるといった一連の行動が “朝のルーティーン” に当たります。スポーツ選手が試合前に行う準備や、仕事の流れで毎日同じ手順を踏むことも “ルーティーン”と呼ばれます。
便利な反面、新しい刺激や変化がないことで、時間が単調に感じやすくなるのです。
なぜ新しい体験が大事?
時間が早く感じることには、ある程度は仕方がない部分もありますが、「時間が速く過ぎる」感覚はちょっとした工夫で軽減できるかもしれません。
大事なのは、新しい体験を積極的に取り入れること!
例えば、新しい趣味をはじめたり、まだ行ったことがない場所に旅をしたり、普段とは違う本を読んだりするだけで、私たちの脳は「あれ?これは新しい刺激だぞ!!」と反応します。
新しいことを学んだり感じたりすることで、脳が時間を「長く」感じるようになるのです。
まるで子どもの頃のように!
時間の感覚をより良いものに
歳をとって時の流れが変わった感じるのは、単純に「時間が早くなった」わけではなく、自分の人生の相対的な時間の長さが変わったため、というのがジャネーの法則の考え方です。
それでも、毎日に新鮮な体験や変化を取り入れることで、その感覚は少しでも取り戻すことができるかもしれません。
もし「時間が早く過ぎるな~」と感じたら、それは新しいことに挑戦する絶好のチャンス!!!
小さな冒険や新しいチャレンジが、きっと子供の頃のような時間の感覚を蘇らせてくれることでしょう。
いつまでも好奇心旺盛でいましょう