
春は新たなステージがはじまる季節。
そんな中、「ちょっとした自慢話」から始まり、「人を小馬鹿にする言動」へとエスカレートしてしまう人物に、みんなが引いてしまうシーンがありました。
あるランチ会で、「うちの子、○○大学に合格したの!」と打ち明けてきた一人のママ。
喜びをシェアしたいのかと思いきや、そこからはじまったのはマウンティングトーク…。
- ■ 自分の子供の大学自慢から
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「やっぱり○○大って、普通の子じゃ無理なレベルでしょ~?」
- ■ ほかの人の子供の出身校を聞いて
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「えっ、〇〇高校? あそこって最近、偏差値すごく落ちたんでしょ?」
- ■ ライバル・ママの引っ越し先を聞いて
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「あの辺に住んでるなんて、どこに行くのも不便じゃない?」
彼女の言葉は、「他人を下げることで、自分の優位性を保ちたい」という印象。
今回は、そんな「人を小馬鹿にする人」への上手な対処法について、心理的な背景も踏まえて考えてみることにしましょう。
なぜ人を小馬鹿にするの?その心理とは
まず知っておきたいのは、「人を小馬鹿にする人」には共通した心理的傾向があるということです。

❶ 自分の価値を確かめたい不安の裏返し
人を下に見ることで、自分のポジションを保とうとするのは、裏を返せば「自分に自信がない」という表れ。他人を褒めるよりも先に、自分を守る手段として攻撃的になってしまうのです。
❷ 他人の幸せを素直に喜べない
人の成功や幸せに対して、なぜかモヤモヤしてしまう人もいます。「自分より目立つのは許せない」「うちの方が上」と比較をしないと落ち着かない…。それが言葉や態度に表れてしまうのです。
❸ 承認欲求のこじらせ
「すごい!」「さすが!」と言われたい気持ちが強すぎて、話題がいつも自分中心になってしまうタイプも。褒められることが目的になりすぎて、周囲との温度差に気づけなくなるのがこの手の人の特徴です。
小馬鹿にされたときの上手な対処法
そんな“人を小馬鹿にしてくる人”に出会ってしまったとき、どんなふうに対応すれば良いのでしょうか?

❶ 正面から受け取らず「聞き流す」!
まず一番有効なのが “まともに受け取らない” という姿勢。「へぇ〜」「そうなんだぁ~」と相槌だけして、内心はスルー。反応を期待されてもあえて乗らなければ、相手はつまらなくなります。
❷ その場を明るく流す一言を用意する!
「さすが、○〇様!」などと、”ちょっと持ち上げてからのスルー” もいいでしょう。会話の温度を保ちながら、深く関わらずにやんわりかわす。この“あえて深掘りしないスキル”が、円滑な人間関係のポイントです。
❸ 自分と他人の価値観を切り分ける
たしかに素晴らしいことではありますが、「難関大学に入ったから偉い」「高級車に乗っていたら勝ち組」などという価値観に飲まれないことも大切。”うちはうち、よそはよそ” の精神で、自分の価値基準をしっかり持ちましょう。学力があっても、財力があっても、その後の未来が明るいとは限りません。馬鹿にする言葉に負けてはダメです!
距離をとるのも立派な選択
とはいえ、何度も小馬鹿にされたり、精神的に疲れてしまう相手とは、距離を取る勇気も必要です!

■ 無理して付き合わなくてもOK!
大人の人間関係は、「無理して続ける」必要はありません。表面的には笑顔で接しつつも、少しずつ距離を置くことで、自分の心を守ることができます。
■「距離を取る=負け」ではない!
日本人は「和を乱さない」ことを重視する傾向がありますが、自分を大切にすることは決してワガママではありません。相手に振り回されない選択こそ、成熟した対応です。
最後に…|自分の中の”芯”を育てよう

誰かに小馬鹿にされるようなことがあっても、動じない自分を育てること。
結局のところ、それが一番の対処法かもしれません。
「私は私。家族も、暮らしも、誇れるものがある」
そう思えたら、誰が何を言おうと、ちっとも気にならなくなります。
新年度のはじまりは、人間関係を見直すいいチャンス。
嫌な気持ちになる出来事も、自分を見つめ直すきっかけにできたら、もっと素敵な毎日が待っています