「あ！それ美味しそう！一口ちょうだい」
美味しいものを目の前にしたときに、ふいに飛び出すその言葉！
この言葉に困惑した経験がある人は少なくないと思うのです。
世の中にはなぜ平気で「一口ちょうだい」と言う人がいるのでしょうか？
今回はその心理や対処法について考えてみましょう！
「一口ちょうだい」という人の心理
ちょっとわがままにも感じられてしまうこの言葉。しかし、その背景には不思議な主張が隠れていることがあるのです！
❶ 共有したい気持ち
人は美味しいものや幸せな気持ちを共有したいという本能を持っています。 「一口ちょうだい」は「あなた、美味しそうなものを食べているのね」と親密さを感じさせるサインであることも。
❷ 好奇心とチャレンジ精神
たまたま、見たことがない食べ物に出会ったとき、「何だろう？」と思ったり、「未知の食べ物に対する関心を深めるためのきっかけにしたい」という思いがある人もいます。
❸ 人間関係を近づけたい
一口をわけてくれるかどうかで、信頼関係や親密度を評価する人も居ます。 これは心理的な距離を知りたいという無意識の動きである場合も。
❹ 育った環境や文化の違い
「一口ちょうだい」を当然のように口にする人の中には、幼い頃から「シェアするのが当たり前」という環境で育った人もいます。 逆に「自分のものは自分のもの」として育った人にとっては、その感覚が理解しづらいかもしれません。
❺ 単なる甘えや試し行動
「一口ちょうだい」と言うことで相手の反応を見る、いわゆる“試し行動”のケースもあります。 とくに親しい間柄や恋人関係の場合など、相手の好意を確かめたくてあえて頼んでみることも。
「一口ちょうだい」が嫌いな人の心理
「一口ちょうだい」と言われることに抵抗を感じる人にも、それぞれの理由があります！
❶ 衛生面の不安
他人と同じスプーンやお箸を使うことに抵抗を感じる人は少なくありません。 とくに感染症が気になる時期はなおさらです。
❷ 自分のペースを乱されたくない
「好きなものは自分のタイミングで食べたい」という気持ちがある人にとって、突然の「一口ちょうだい」はストレスに感じることも。
❸ 過去の嫌な経験
過去にその「一口」を「予想以上に大きな一口」で食べられてしまったり、断ったときに気まずい経験をした人は、防衛的に拒否することもあります。
❹「ケチ」と誤解される不安
「一口くらいくれてもいいのに」と思われるのが嫌で、本当は嫌なのに仕方なく対応する人もいます。 それは予想以上に嫌な経験として記憶に残るものです。
「一口ちょうだい」をされたときの対処法
そんなときのために、気まずくならずに切り抜ける方法をいくつか考えてみました！
■ 素直な気持ちを伝える！
温やかに「ごめんね、じつはそれが苦手で…」と言えば、無理に「ちょうだい」とは言わないはずです。 「相手が誰であっても無理なので」と伝えれば、気を悪くされないでしょう。
■ 代わりの提案する！
「これ、すごく美味しいから、今度一緒に食べましょうよ」と言ってうまく会話をつなげると、相手もきっと次の機会を楽しみにしてくれるでしょう。
■ 別の方法で相手の気持ちを満たす！
「一口は難しいけど、これすごくおいしいから、次回、ごちそうするね！」と提案すると、嫌な雰囲気にならず、相手も満足な気分になります。
■ もう、無理をしない！
どうしても「一口ちょうだい」が苦手で、そのことを正直に伝えても、相手が理解しない場合は、もう関係を見直すことも考えましょう。 ストレスになりますから…。
■ こうなったら、全部あげてしまう！！！
これは私の場合ですが…一口あげるくらいなら、もう全部あげたほうがマシなのです！
「一口ちょうだい」に対する意識の違いを理解する
とはいえ、「一口ちょうだい」に対する感覚は人それぞれです。
育った環境や価値観によっては、シェアすることが当然の人もいれば、「自分のものに触れられるのは苦手」と感じる人もいます。
いずれの考えも間違いではありません。
大切なのは、お互いの価値観を尊重し、無理のない形でコミュニケーションをとることです。
「一口ちょうだい」問題は、苦手な人には大きなストレスであっても、言う側にとっては親しみや好奇心の表れなのだと思えば、心の余裕が生まれるかもしれませんね
私も理解するように努力してみます！
