玉川高島屋・本館1Fの “GRAND PATIO(グランパティオ) Library & Art” をご存知でしょうか?
ショッピングの合間に、落ち着いた雰囲気の中で休憩しながら、アートや書籍を楽しめる空間なのですが、ここのところなかなか足を止めることができずにいました。
それでも、今回はちょっと気になるタイトルに思わず引き込まれてしまった私!
『みんなでMANGAを語ろう』
今回の展示について
“GRAND PATIO Library & Art” では、ブックディレクター・幅允孝さんが選書した書籍が置かれています。(手にとって読むこともできます!)
2024年8月1日~11月30日までの展示『みんなでMANGAを語ろう』では、幅允孝さんが選んだ漫画、イラスト集、エッセイなどが揃えられています。
どうして「MANGA」なの?
2019年に開催された大英博物館のマンガ展で感銘を受けた幅允孝さん。
美術作品として、人間社会の描かれ方、漫画文化の広がりなどが多方面から注目されていること、日本の文化が世界的に評価されていることを実感されたそうです。
もはやこれは「漫画」というよりも「MANGA」なのだと。
今回の展示テーマは3つの年代別
~1979年
約800年前、平安時代から鎌倉時代にかけて作られた絵巻物『鳥獣戯画』は日本最古の漫画といわれているので、今回のテーマのスタートとしてオススメされています。
手塚治虫さんやトキワ荘に関する本も並んでいて、藤子不二雄さん、赤塚不二夫さんなど、なつかしいお名前を発見しました。当時の漫画家さんたちの関係は今とはまたちがっていて、とてもユニークですね!
少女漫画ですと、萩尾望都さんの『トーマの心臓』の愛蔵版も並んでいましたが、幅さんは同じ頃に『風と木の詩』を描かれていた竹宮恵子さんのエピソードも語られていて、当時比較されていたお二人のエッセイを読み比べるのもおもしろいのだそう。
どなたかが読んでいらっしゃる時は、こんなメッセージが。
1980年~1999年
この時代はアラカンさんが一番ご存知なのではないでしょうか? 『少年ジャンプ』の「友情・努力・勝利」のコンセプト、それで育った人も多いはずです。
江口寿史さんの描くおしゃれで可愛いキャラクターが現れたことも革命的でした!
少女漫画の枠にとらわれない『BANANA FISH』の登場も衝撃的でしたね! 近年も時代設定を変更してアニメ化され、新たなファンも増えました。
人生のバイブルにしている人も多かった『スラムダンク』! 今も人気は衰えません。
2000年~
時代の変化とともにさらに成長し続ける日本の漫画。
そして、幅さんが感銘を受けたという、2019年5月から8月まで開催されたイギリス・ロンドンの大英博物館でのマンガ展「The Citi exhibition Manga」について。
この展覧会は、企画展として歴代最多の来場者数を記録し、大英博物館の企画展の中でもとくに成功したものの一つとなりました。これは、漫画という日本の文化が、国際的にも非常に人気があり、多くの人々に広く支持されていることを反映しています。
漫画は世界中に愛され、「MANGA」という文化を築きました。大人になったアラカン世代も、これから日本の漫画がどのように成長して行くのか、楽しみにしながら見守っていきましょう!