
皆様、「トナラー」ってご存知ですか?
アラカン世代の私はつい最近この言葉を知ったのですが、ちょっと前から存在する言葉のようですね。
「トナラー」とは、飲食店や電車、映画館、駐車場などで、周りがたくさん空いているにもかかわらず、わざわざ隣に座ったり車を停めたりする人のこと。
今回は、私の「トナラー体験」を振り返りながら、この現象について考えてみたいと思います。
映画館でトナラーと遭遇した思い出
私が一番印象に残っているトナラーの思い出は、もう何年も前になるのですが、1人で『きみの膵臓を食べたい』を見に行った時のこと。
すいている映画館で観るのが好きな私は、公開からだいぶ遅れて、平日朝の上映をねらって出かけました。
予想通りガラガラで、お客さんは10人もいません。
にもかかわらず、VIPシートを予約したので、「誰にも気を遣わずに感動の涙を流したりできる!」と準備はバッチリの私。
・・・と、ところが!
はじまる直前に現れた、清潔感ゼロのおじさん。
そして、そのおじさんが私の隣に座ったんです!!!
ガラガラなのに、なぜ!?
「これってカップルか何かに見える状態?」と人が見てなくても不愉快に・・・。
でも、ここは指定席だから、隣にどんな人がいるかなんて分からずにチケットを買ったはず!
もしかして、若い女の子が座ってるとでも思って期待してたパターン?
だとしたら「若くなくてごめんなさいね!」って言いたい気持ちにもなるけれど、私もおじさんと二人で観るのイヤです!
映画がはじまっても、隣のおじさんの存在感が気になりすぎて、全然集中できないッ!!!
さらに、おじさんから漂う独特のニオイがツラすぎるッ!!!
もう、泣くどころかストーリーが全然頭に入らないッ!!!
その日は結局、感動どころかモヤモヤだけが残った映画鑑賞になりました・・・。

ガラガラなのに隣に来る人の心理
トナラーの行動には心理的な理由が隠されているはず。 そこで、トナラーがなぜ「隣」を選んでしまうのか、その心理をいくつか考えてみました。
トナラーが隣の席を選ぶ理由とは
1. 「隣に人がいると安心する」心理
ガラガラすぎる空間って、落ち着かない人もいるようなんですね。 広すぎる場所にポツンと1人だと寂しさを感じるらしいのです。 そんなとき、誰かの隣に行くことで安心感を得たいのかもしれません。
でも、こっちは1人の時間を満喫したいんですけどね~!
2. 「目印があった方が安心」説
駐車場で多いようですが、「隣に何か目印があった方が安心」という心理。 広々とした空間では、ピンポイントで位置を決めるのが意外と難しかったりします。そんな時、 既に停まっている車を目印にして、横に停めるほうがラクということ、わからなくもないです。
でも、こっちには大丈夫じゃないことも・・・ドアパンチの恐怖!!!
3. 「特に何も考えてない」タイプ
トナラー行動の中には、「他人の気持ちに気づいていない」「空間の広さを考えていない」という無頓着さが理由の場合もあるようです。 自分の行動が周囲にどう影響するかをまったく気にしていない人がいるそうで・・・。
でも、きっと隣の人に「なんで?」ってすごく嫌がられてますよ〜!
4. 「何かいいことがあるかも?」の期待感
「隣に座っているのは素敵な人かもしれない」という、期待感を持っている場合も考えられます! 公共の場では、「隣に座ることで何かのきっかけがあるかも」と思ってしまうトナラーもいるのでしょう。
でも、隣が私のようにソロ活満喫中だった場合、きっと何にもいいことはありませんから~!
6. 「実は偶然の一致」
「深い意味はない、ただの偶然」というパターンも。 本人は隣を選んだつもりもなく、トナラー扱いされていることにすら気づいていない可能性もあります。
でも、偶然だとしても、こっちが不快なことには変わりないです~!
トナラー行動の背景にあるもの
たしかに、人は孤立するのが苦手で、どこかで他人とのつながりを感じていたいという性質があります。
その無意識な心理が、「ガラガラなのに隣を選ぶ」という行動に表れているのかもしれません。
トナラー行動は迷惑に感じられることが多いですけれど、こうした心理を知ると、トナラーに対して少し寛容になれる・・・のではないでしょうか。

ほんとか?!
トナラーが不快に感じられる理由
トナラー行動が不快なのは、「適度な距離感」が侵害されるからかもしれません。
日本では、パーソナルスペース(他人と自分との間に保ちたい距離)が重要視される文化があります。
「なんでガラガラなのに隣に来るの!?」って思わず言いたくなるトナラー現象。
一体、どうしてこんなに不快に感じるのか、理由を探ってみましょう!
❶ 自由な空間が制限される感覚
ガラガラの空間では、「ここでリラックスしよう」「ゆっくり過ごそう」と自由を満喫することができます。 そんなところにトナラーが現れると、広々した空間がいきなり窮屈に感じてしまうのです。
❷ 他人の存在を意識しなければいけなくなる
隣に人が来ると、音やニオイ、動きなどの存在感がどうしても気になります。 これが映画館のように集中したい時や、飲食店で食事を楽しむ時となると、よけいに不快感につながります。
❸ 悪意を感じてしまうことも
トナラーに遭遇すると、「なぜ隣を選んだのかな?」と疑問が湧いたり、「嫌がらせ?」と勘ぐってしまうことも。 不自然に隣を選ばれると、意図的かもしれないという不安が生まれます。
❹ 選択肢が奪われるストレス
映画館や電車などでは、「人が少ないところを選んで席や場所を取った」のに、トナラーの登場でその努力が一瞬で無駄になってしまい、「もっと空いている席にすればよかった…」と後悔が生まれます。
トナラーの不快感、結局どこから?
つまり、トナラーが不快なのは「空間的な自由」と「心理的な安心感」を奪われるから。
それが意図的でなくても、「わざわざ隣に来る」という行動は無意識のうちに相手にストレスを与えてしまうのです。
こうした背景から、トナラーに遭遇した人は「なぜ?!」と不快に感じるのかもしれませんね。
トナラーを避けるには?
では、トナラーに遭遇した時はどうすればいいのでしょう?


■ 冷静に状況を確認する
指定席の場合、「トナラー」に遭遇しても冷静に対応を考えることが大切です。 映画館などでは、スタッフに相談すれば席を移動できる場合もあります!
■ トナラーに寛容になる心を持つ
トナラーに遭遇すると、ついイライラしてしまいがちですが、「悪意があるわけではないのかも」と考えるだけで、少し気持ちが楽になるかもしれません!
トナラー問題は、現代の「適度な距離感」を考える上でとても興味深いテーマです。
ガラガラの空間では、少しでもお互いに気持ちよく過ごせるように、相手の気持ちに配慮した行動を心がけたいものですね。
それにしても、あの日の映画館のおじさん…。
なぜ隣の席を選んだのか、今でもちょっと気になります(笑)。