先日の記事で昭和のスポーツ漫画を振り返ってみて、あの頃読んでいた少女漫画にも素晴らしい作品がたくさんあったことを思い出しました。
今回は一緒に当時の記憶を呼び起こし、青春の日々にタイムスリップしてみませんか?
懐かしの昭和の少女漫画
『ベルサイユのばら』- 池田理代子
1972年から1973年に『週刊マーガレット』で連載。フランス革命を背景に、貴族と平民、自由と愛が交錯する壮大な歴史ロマンです。華麗な宮廷の裏側で繰り広げられる激しいドラマと、運命に翻弄されるキャラクターたちの深い人間模様が、読者の心を強く揺さぶります。美しく魅力的な登場人物と緻密なストーリーは、少女漫画の枠を超え、多くのファンに愛され続ける名作です。
私が昭和の少女漫画といって一番に思い出すのは「ベルサイユのばら」です。この漫画のおかげで、世界史はフランス革命の時代だけ得意になりました!
『キャンディ・キャンディ』 – 原作: 水木杏子・作画:いがらしゆみこ
1975年から1979年に少女漫画雑誌『なかよし』で連載された、少女キャンディの波乱万丈な人生を描いた作品。明るく前向きな孤児のキャンディが、困難を乗り越えながら成長していくこのストーリーは、読む人に元気を与え、思わず応援したくなる魅力があります。キャンディのまわりには魅力的な男子がそろっていて、当時の女子小学生たちも「誰が好き?」なんて話をしていました。ちなみに私はテリー
『はいからさんが通る』 – 大和和紀
1975年から1977年『週刊少女フレンド』に連載。大正時代を舞台に、ちょっと自由奔放な(?)女の子・紅緒とエリート軍人の恋愛模様を描いた作品。少尉だけでなく、紅緒は様々なタイプのイケメンたちに愛されていました。今思うと、とてもうらやましい設定です! ストーリーはせつない部分もありましたが、笑えるポイントもちゃんとちりばめられているのがスゴイ!
『ガラスの仮面』 – 美内すずえ
1975年から休載を挟みながらも連載を続けている未完の大作です! 演劇の世界でトップを目指す少女・北島マヤの情熱と成長を描いた物語。彼女が挑む数々の試練と、ライバルとの熾烈な戦いは、手に汗握る緊張感でいっぱいです。圧倒的な演技力と不屈の精神で夢を追い続けるマヤの姿は、多くの読者に勇気と感動を与え続ける、不朽の名作です。
『風と木の詩』 – 竹宮惠子
1976年から『週刊少女コミック』、1981年から1984年まで『プチフラワー』に連載されました。フランスの寄宿学校を舞台に、青年たちの愛と葛藤を描いた作品。少年愛がテーマで、昭和時代には衝撃的でもありましたが、深い心理描写や美しい絵で高い評価を得ました。
『ポーの一族』 – 萩尾望都
1972年から1976年に『別冊少女コミック』で連載されて一度完結しているのですが、その後も新作が断続的に発表されています。独特の世界観があるこの作品は、吸血鬼の一族の長い歴史と、その中での永遠の命と愛、孤独を描いています。
『王家の紋章』 – 細川智栄子
1976年より『月刊プリンセス』で連載されている作品。古代エジプトを舞台に、現代の少女がタイムスリップする壮大な歴史ロマン。愛と冒険が詰まった作品です。
『美季とアップルパイ』 – 山本優子
1973年から1974年『りぼん』に連載され、幼かった私に強いインパクトを与えた斬新な作品。キラキラの少女漫画かと思いきや、中身はちょっとお下品・・・でもおもしろい!唯一無二の少女漫画という印象が残っています。その後、『新・美季とアップルパイ』も連載されましたし、じつはかなり人気があったのだと思います。
『うわさの姫子』 – 藤原栄子
1974年から1985年まで『小学五年生』『小学六年生』に連載されたのですが、その前にも『飛び出せ! 姫子』『それいけ姫子』と小学館の学年別雑誌で形を変えてながら続いていた”姫子シリーズ”。とにかく小学生に大人気の学園コメディー漫画でした。なつかしい!!
『おはよう!スパンク』 – 原作:雪室俊一・作画:たかなししずえ
1978年から1982年まで『なかよし』で連載されました。主人公・愛子と愛犬スパンクとの心温まる日常を描いた作品。とにかくスパンクが可愛いくて人気がありました。アニメ化もされていましたね!
『愛してナイト』 – 多田かおる
1981年から1984年『別冊マーガレット』に連載されました。音楽バンドを背景に、主人公とバンドメンバーたちとの恋愛と友情が描かれる青春ストーリー。当時、ミュージシャン好きの女の子たちがキュンキュンしていました!
『オルフェウスの窓』 – 池田理代子
1975年から1976年『週刊マーガレット』、1977年から1981年『月刊セブンティーン』に連載されました。ドイツとロシアを舞台にした壮大な歴史ロマン。激動の時代の中で、愛と友情、運命に翻弄される若者たちの物語です。
『あさきゆめみし』 – 大和和紀
1979年から1993年に『月刊mimi』『mimi Excellent』で連載されました。『源氏物語』を原作とした歴史ロマン。紫の上や光源氏といった魅力的な登場人物たちの愛と悲しみ、切ない恋模様が丁寧に描かれていて、平安貴族の優雅な生活や心理描写が楽しめます。古典文学の魅力を、現代に伝える名作です!
昭和の少女漫画は私たちの感性や価値観を形作る大切な存在だったはずです。 そして、世代を超えて愛され続けるこれらの作品を、また新たな視点で楽しんでいただけたら嬉しいです。まだまだ、ご紹介したい作品はたくさん思い浮かびますが、またの機会にぜひ