
普段は前向きな私ですが、正直に言うと、たまには「この先の人生、どうなるんだろう」と年齢を重ねる上での漠然とした不安に襲われることはあります。
そんな時、本棚から特別な一冊を取り出し、言葉の力に助けを求めることも少なくありません。
今回は、私がこれまで読んだたくさんの本の中でも、とくに心に残り、次の人生のステージに進むヒントをくれた3冊をご紹介させていただきます。
どれも最新刊ではありませんが、「ファッション」「老いの心構え」「人間関係の最適化」という、この時期に誰もが直面するテーマに対し、皆様にきっと新しい視点と確かな元気を与えてくれると信じています。
1. 苦手意識を吹き飛ばす!「老い」を笑いに変える最強エッセイ
『老いてきたけど、まぁ〜いっか。』野沢直子
じつは、野沢直子さんの本を読む前は、正直「ちょっと苦手かも」という先入観がありました。
でも、この一冊(2022年10月刊行)は、私に一番元気と勇気をくれた本かもしれません!
彼女の飾らない率直な言葉と、老いを笑いに変えるポジティブなマインドセットが本当に心地よく、読み終わった後には心の中で「私もまぁ、いっか!」と思えました。

この本が人生の転機に効くポイント
- 1.「老い」のリアルとユーモアで向き合う
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「フナがいると思ったら自分の顔だった」という強烈なエピソードなど、誰もが直面するエイジングの現実を、笑いと自虐で軽やかに乗り越える姿勢が描かれています。このユーモアが、老いへのプレッシャーを取り払ってくれます。
- 2.「わがまま」になる勇気をくれる
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長年、誰かのために頑張ってきた世代に向けて、「人に迷惑をかけない範囲で、良い意味でわがままになろう」という解放的なメッセージを送ります。「誰かのため」から「自分のため」へと意識をシフトするための、強力な後押しとなります。
- 3.平等な「老い」による安心感
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「誰も彼も平等に老いていく。ここで人生は平等になる」という言葉は、老いをネガティブに捉えがちな私たちに、新たな視点を与え、心の平穏をもたらしてくれます。
2. クローゼットの迷子を卒業!「持続可能なおしゃれ」の法則
『60歳は人生の衣替え』地曳いく子
「昔買った服が似合わなくなった」「何を着たらいいか分からない」といったワードローブの迷子になってしまう方は少なくありません。
スタイリストの地曳いく子さんのこの本(2023年5月刊行)は、そんなファッションの悩みを一刀両断してくれます。

この本がファッションの迷いを解決してくれるポイント
- 1.「人生の衣替え」という哲学
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年を重ねることに抗うのではなく、「人生の季節が変わったこと」を受け入れ、その季節に合った生き方とおしゃれにシフトしようという哲学が根底にあります。無理なく、おしゃれを楽しむための視点が学べます。
- 2.実践的なワードローブの断捨離基準
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「さよならすべき服はこれ!」「盛るより抜くのが令和流」など、これまでの昭和のおしゃれルールをアップデートするための具体的なヒントが満載です。クローゼットの整理が進み、服選びのストレスが軽減します。
- 3.「自分軸」のおしゃれを確立
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おしゃれを「誰かのため」でなく、「自分が元気で気持ち良くいられるためのツール」と定義し、体力や財力の変化も考慮した「今の自分が快適で、ワクワクできるもの」に投資する持続可能なおしゃれを提唱しています。
3. 脳科学で全てを納得!60代を「人生の達人」として迎える覚悟
『60歳のトリセツ』黒川伊保子
漠然とした「老後の不安」や心身の変化を、科学的な知識でクリアにしてくれたのが、脳科学者の黒川伊保子先生が贈るこの一冊(2023年4月刊行)です。
先生の語ることは非常に説得力があり、読んでいるうちに不安が解消され、来るべき変化への「覚悟」へと変わっていきました。

なぜ脳科学者の視点が心構えに?
- 1.「人生の達人」期としての60代
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「脳のピークは56歳から始まる」「63歳は押しも押されもせぬ人生の達人」という言葉は、私たちに最高のエールを送ってくれます。「老い」を衰えとしてではなく、「進化」として捉え直し、これからが人生の集大成だと自信を持たせてくれます。
- 2.脳科学で変化を理解する
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物忘れや気力の変化も、脳の成長と成熟の過程だと理解できます。脳の特性を理解することで、自分自身に優しくなれるようになります。
- 3.人間関係の最適化と自己肯定
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友人、親、職場などあらゆる人間関係における脳の仕組みを解説。「誰と付き合うべきか、距離を置くべきか」といった人間関係の取捨選択の重要性や、自分の機嫌を自分で取るための脳の使い方に触れており、シングルの方にとっても孤独や不安を解消するためのヒントとなります。
まとめ:あなたの「人生の衣替え」を豊かにするために
今回ご紹介した3冊は、ジャンルは違えど、人生の大きな転換期を「自分軸」で豊かに生きるためのヒントをくれます。
| 書籍名 | 著者 | 主要なギフト | この本を読むと得られること |
|---|---|---|---|
| 老いてきたけど、まぁ〜いっか。 | 野沢直子 | 心の解放 | 老いへの不安を笑いに変え、わがままになる勇気が湧く |
| 60歳は人生の衣替え | 地曳いく子 | ファッションの自信 | クローゼットの迷いを断ち切り、快適な自分軸のおしゃれを確立 |
| 60歳のトリセツ | 黒川伊保子 | 人生への覚悟 | 科学的根拠で不安を解消し、人間関係の最適化と60代を「達人期」として迎える自信 |
「人生100年時代」のこの時期は、他人の目線や世間体から解放され、「自分軸」を確立する最高の時です。
これらの本をヒントに、漠然とした不安を「次への期待」に変えて、軽やかに、そして自信を持って、新しい人生の季節へと踏み出しましょう!
皆様のこれからが、より豊かで楽しいものになりますように
